最近主婦の間でひそかにブームなのが、ハンドメイド。少々作りが荒くても手作りのものは、既製品に慣らされた現代人の目に、逆に新鮮に映り、わざわざ「ハンドメイド風」の既製品も出回るくらいである。また、オークションやフリーマーケットなどでオリジナルの作品を出品し、その売り上げをおこずかいにしている人も多い。このように、作りたい人も、ほしい人も増えているのである。そういう理由で、巷のカルチャースクールでは「手芸教室」が人気である。しかし、手芸教室のイメージは、ヨガやフラワーアレンジメントの様にトレンディではない。
なのに、手芸教室は常に定員がいっぱいなのである。体験談でも多く聞かれるが、人気の講座は空きがなかなか出ないという。しかも、生徒の年齢層は20代〜30代の女性が多い。これには訳がある。手作り品で育ってきていない世代だからだ。ちょうど20〜30年前は、たくさん作ってたくさん売って…とモノにあふれる現代の始まりの様な時代であり、今までされていた手芸がどんどん衰退していった時期である。
親が作らないから子も作らない。だが、近年のハンドメイドブームをきっかけに、今になって技術を学ぼうとする人が増えたのだ。20〜30代の女性のほとんどが、あまり手芸に親しみを持っていないのが実情だが、手芸教室に通った生徒の体験談の中には「やってみると意外と簡単だった」というものが多く、何となく面倒だった手芸の楽しさを発見したと喜ぶ声だ。「自分で作るからこそ大切に思える」「エコな時代にぴったりである」との体験談を挙げる人も多い。世界的にもエコがブームにもなっている中で、最もトレンディなのが、実は、この手芸教室である。手芸教室=地味であるというイメージは、現代では完全に払しょくされてきているのかもしれない。